WESTER超特典きっぷで行く弾丸広島ツアー 2026年1月

仕事終わりに「じゃあ行くか」と言ってしまったのが、そもそもの始まりだった。
WESTERポイント超特典きっぷという、なんだかゲームの必殺技みたいな名前の切符があり、これを使えばえらくお得に新幹線に乗れるらしい。お得と聞くと、私は途端に判断力が鈍るタイプの人間なのである。

そんなわけで、息子と二人、最終の新幹線で博多から広島へ向かった。仕事終わりの新幹線というのは、体は疲れているのに気持ちだけが妙に修学旅行っぽくて落ち着かない。息子は元気で、私は早く座りたい。それだけで、親子というのはバランスが取れているのだと思う。

新幹線の中で、私は昔、自分の父と二人で出かけた記憶を思い出した。あの時の父も、たぶん今の私と同じように、眠いけど楽しそうなフリをしていたのだろう。そう考えると、親というのは代々、無理をしながら旅に出る生き物なのかもしれない。

翌日は朝から宮島へ向かった。
宮島は、何度来ても「おお」と言ってしまう場所である。言葉にすると安っぽくなるが、本当に「おお」なのである。

まずは穴子丼を食べた。ふわっとして、たれがちょうどよくて、これはもう説明する気が失せる味だった。続いて牡蠣。息子は大人みたいな顔で食べていたが、たぶん内心は「ちょっと怖い」と思っていたはずだ。私もそうだった。

帰りには妻へのお土産に穴子弁当を買った。自分たちだけ美味しいものを食べてきたという、ささやかな後ろめたさを詰め込んだ弁当である。

弾丸旅行だったので、正直かなり疲れた。足も腰も文句を言っていた。でも、息子と二人で新幹線に乗って、同じものを食べて、同じ景色を見たという事実だけで、まあいいかと思えてくる。
結局、旅というのは距離よりも、「一緒に疲れたかどうか」なのだと、どうでもいい結論に落ち着いたのであった。

WESTERポイントと切符については「WESTERポイントのお得な貯め方と使い方、交換ルート解説 ポイント特典きっぷやホテル宿泊券がお得」を見てほしい。詳しく説明するのは任せた。