火曜日の正午というのは、私にとって少し特別な時間だった。昼ごはんを食べながらスマホを見て、「今週のトクたびマイル」を確認する。それだけの行為なのに、なぜか宝くじの当選番号を見るような気分になるのだから、我ながら安上がりな楽しみである。
そのトクたびマイルが、2026年3月31日の発表分を最後に一時休止するらしい。理由はANAの国内旅客サービスシステム刷新とのことだ。こういう「システム刷新」という言葉は、たいてい利用者にとってロクなことがない。便利になると言われつつ、慣れたものが消えていく前触れでもある。
そもそもトクたびマイルとは、通常6,000マイルかかる国内線特典航空券が、3,000マイルから取れてしまうという、マイラーにとっては夢のような制度だった。私などは特に遠出の予定がなくても、「安いから」という理由だけで行き先を考えたりしていた。完全に制度に踊らされている。
最近はルールも変わって、発表から搭乗までに少し余裕ができた。前は思いつきで飛べたのに、今は少し計画性が必要である。計画性というのは、私にとってあまり相性の良くない言葉だ。
一時休止と聞いて、再開は夏ごろと言われているが、世の中には「一時」が永遠になる例も多い。過去の国際線の話などを思い出すと、心配しすぎとも言い切れない。マイルというのは貯めるのは大変だが、使えなくなるのは一瞬なのだ。
とはいえ、文句を言っても飛行機は飛ばない。結局私は、次の火曜日もスマホを開き、もう出ないトクたびマイルを無意識に探すのだと思う。習慣というのは、なかなかやっかいなのである。
私は、ANAとJALの両方の航空会社で陸マイラーとして活動していますが、福岡空港を拠点に考えると、当然ですが、ANAもJALの乗り入れしているわけじゃなく、どちらかだけが使えるという路線があります。
