福岡県は、従業員の奨学金返還を支援する中小企業に対し、支援額の2分の1、1社あたり最大50万円を補助する制度を2026年7月14日に開始しました。申請期限は2026年12月28日です。
対象となるには、企業が社内規程を整備し、福岡県内の事業所で常勤する従業員を支援するなどの条件があります。この記事では、2026年7月17日に福岡県の制度ページ、申請ポータル、FAQを確認し、対象、金額、手順、福岡市制度との違いを整理します。
福岡県の奨学金返還支援補助金の概要
| 対象 | 県内に本店・本社がある中小企業など |
|---|---|
| 補助率 | 企業が従業員へ行う対象支援額の2分の1 |
| 上限 | 1社あたり50万円 |
| 申請期限 | 2026年12月28日 |
| 対象となる従業員 | 福岡県内の事業所で常勤する従業員など |
企業による返還支援は、奨学金の貸与機関へ直接送金する「代理返還」と、従業員へ手当として支給する方法が対象になります。実際に補助対象となる支出や期間は、交付要綱と申請ポータルで確認してください。
従業員個人が県へ申請する制度ではありません。制度を導入する企業が、社内規程を整え、交付申請を行います。
対象企業が先に確認する条件
- 福岡県内に本店または本社がある中小企業などに該当するか
- 奨学金返還支援制度を社内規程に明文化しているか
- 支援対象者が福岡県内の事業所で常勤しているか
- 支援対象の奨学金と返還状況を確認できるか
- 交付決定前の支出が対象になるかを要綱で確認したか
就業規則、賃金規程、奨学金返還支援規程など、制度の対象者、支給額、支給期間、停止条件が分かる文書を準備します。規程の作成日と実施日を明確にし、従業員への周知記録も残しておくと申請後の確認がしやすくなります。
補助額の計算例
| 企業の対象支援額 | 2分の1 | 県補助の目安 |
|---|---|---|
| 20万円 | 10万円 | 10万円 |
| 60万円 | 30万円 | 30万円 |
| 120万円 | 60万円 | 上限50万円 |
計算は「対象として認められた企業支援額 × 1/2」で、1社あたり50万円が上限です。表は制度の仕組みを示す単純例で、申請額がそのまま交付されることを保証するものではありません。
対象となる奨学金と対象外の教育ローン
FAQでは、実際に返還している複数の貸与型奨学金を支援対象にできる場合があります。一方、教育ローンは奨学金ではないため対象外です。
貸与機関、契約名義、返還残高が分かる書類を確認し、対象か判断できない場合は申請前に県の窓口へ問い合わせてください。給付型奨学金は返還を伴わないため、返還支援の対象にはなりません。
申請から実績報告までの流れ
- 社内制度を整える: 対象者、金額、支援方法などを規程に明記する
- 交付申請する: 申請ポータルで必要書類を確認し、2026年12月28日までに提出する
- 交付決定を確認する: 決定前に支援を始めてよいか自己判断しない
- 従業員を支援する: 規程と決定内容に沿って代理返還または手当を支給する
- 実績を報告する: 事業完了から10日以内、または2027年3月31日のいずれか早い日までに提出する
送金記録、給与明細、対象者の返還を確認できる書類などは、実績報告に備えて整理します。申請内容を変更する場合は、変更前に県へ手続きの要否を確認してください。
福岡市の企業向け制度もある
福岡市も、市内に本社・本店を置く中小企業を対象に、奨学金返還支援の補助制度を案内しています。補助率2分の1、上限50万円という共通点がありますが、対象所在地、申請書類、対象期間などは別制度として確認が必要です。
県制度と福岡市制度の両方に条件上該当しても、同じ支出への重複補助が可能とは限りません。併用可否や対象経費の切り分けは、申請前に県と市の双方へ確認してください。
従業員側が勤務先へ確認すること
返還中の従業員は、人事・総務へ「奨学金返還支援制度があるか」「対象となる雇用形態と勤続条件」「代理返還か手当か」「税・社会保険上の取扱い」を確認します。
県の補助金があるからといって、すべての企業に制度導入や支給義務が生じるわけではありません。会社の規程と募集案内を確認し、返還証明など必要書類を準備してください。
まとめ
福岡県の中小企業向け奨学金返還支援補助金は、企業が従業員へ行う対象支援額の2分の1、1社最大50万円を補助します。2026年度の申請期限は12月28日です。
企業は支援を始める前に社内規程と対象条件を確認し、交付申請、支援、実績報告の順に進めます。福岡市の制度も検討する場合は、同じ支出への併用可否を両窓口へ確認してください。
