福岡県は、日本医科大学が開発した無料のWebアプリ「熱中症自己判定アプリ」を使った実証事業を2026年7月に始めました。スマートフォンなどから症状を選ぶと、緊急搬送を要請する目安を含む重症度の参考情報が表示されます。
ただし、このアプリは医療機器ではなく、診断や治療の代わりにはなりません。この記事では、2026年7月17日に福岡県、アプリ運営者、福岡市の公式情報を確認し、使い方と、アプリを操作する前に119番すべき症状を整理します。
熱中症自己判定アプリでできること
| 利用方法 | Webブラウザから無料で利用 |
|---|---|
| 入力する内容 | 年齢、性別、現在地、症状、健康状態など |
| 表示される内容 | 症状に応じた重症度と対応の参考情報 |
| 利用上の位置付け | 医療機器ではなく、診断・治療の代替ではない |
専用アプリのインストールは不要です。公式ページを開き、利用規約と個人情報の取扱いを確認・同意したうえで質問に回答します。表示結果は、その時点で入力した症状に基づく参考情報です。
症状が悪化した場合や、本人の様子と表示結果が合わない場合は、結果だけで判断せず、119番、救急相談、医療機関などへつないでください。
反応がおかしい・自力で水が飲めないときは119番
福岡市は、意識がない、呼びかけへの返事がおかしい、自力で水分を飲めないときは、直ちに救急車を要請するよう案内しています。このような状態では、本人にアプリを操作させたり、結果が出るまで待ったりしないでください。
- 意識がない、または反応が普段と違う
- 受け答えができない、言動がおかしい
- 自力で水分を飲めない
- けいれんしている、立てないなど重い症状がある
救急車を待つ間は、風通しのよい日陰や冷房のある場所へ移し、衣服を緩め、首の周り、脇の下、足の付け根などを冷やします。意識がはっきりしない人へ無理に水を飲ませるのは危険です。
軽い症状でも一人にしない
めまい、立ちくらみ、筋肉痛、大量の汗などがあるときは、涼しい場所へ移動し、衣服を緩めて体を冷やします。本人が自力で飲める状態なら、水分と塩分を補給します。
休んでも改善しない、吐き気で飲めない、症状が強くなる場合は医療機関への受診を検討してください。子ども、高齢者、持病がある人は状態が変わりやすいため、周囲の人が経過を確認し、一人にしないことが大切です。
入力情報と研究利用を確認してから使う
アプリでは、性別、年齢、位置情報、症状、健康に関する情報などを入力します。入力データは、利用規約と同意内容に基づいて研究に使われる場合があります。
本人の代わりに家族や周囲の人が入力する場合も、入力項目と同意画面を確認してください。位置情報の提供を望まない場合や、個人情報の取扱いに不明点がある場合は、公式ページの説明を読んでから利用を判断します。
迷わないための利用手順
- まず意識、受け答え、自力で水を飲めるかを確認する
- 重い症状があればアプリを待たず119番する
- 安全な場所へ移し、体を冷やす
- 軽い症状で操作できる場合に公式Webアプリを開く
- 表示結果だけに頼らず、改善しなければ受診・相談する
まとめ
福岡県の実証事業で使われる熱中症自己判定アプリは、症状を入力して重症度と対応の参考情報を確認できる無料のWebアプリです。一方、医療機器ではなく、診断や治療の代わりにはなりません。
意識がない、反応がおかしい、自力で水が飲めない場合は、アプリを操作せず直ちに119番してください。軽い症状でも、涼しい場所で冷却・水分補給を行い、改善しなければ医療機関へ相談しましょう。

