福岡の初夏の和菓子「博多水無月」とは何か?

福岡・博多の和菓子好きな方が毎年楽しみにしているのが「水無月」というお菓子です。「小豆とわらび粉を主原料として笹でまく」というルールの下で博多の様々な和菓子店が独自の創意工夫で作られている涼菓です。

私も大好きで毎年いろいろなお店の水無月を買って楽しんでます。

博多水無月の由来

その昔、夏を越すということは一大事とされ、6月30日を一年の半分の晦日とし、この日を越えると無事に一年を過ごすことができると言われていました。
今でも、各地では水無月祓・夏越し祓が執り行われ、水無月(和菓子)を食べて、邪気を祓う習慣が続いています。
博多水無月は福岡市和菓子組合を中心に、この伝承文化を元に創られた、”福岡・博多オリジナル”の季節の和菓子です。創作では「小豆とワラビ粉を主原料にし、笹で巻く」事を決め事とし、その他の配合・作り方は各和菓子店のオリジナルとなっています。

福岡県春日市にある富貴という和菓子店の声かけで誕生した和菓子と言われており、現在では、「新福岡・博多の和菓子開発研究会」に所属している23社で販売しているそうです。

2016年の販売期間は5月14日~7月31日なのだそうです。伝統にしたがって(?)食べるのであれば6月30日に食すというのが正しいのでしょうね。

どこで売っているの?

とにかく買ってみたいという方は百貨店の催事がおすすめです。

5/23まで:博多岩田屋
6/1~6/7:博多阪急
6/14~6/20:福岡三越

上記の百貨店で博多水無月の食べ比べイベントが開催されるそうです。前述のとおり博多水無月は「小豆とわらび粉を主原料として笹でまく」という和菓子なので、それぞれの和菓子店ごとに違うものとなっています。

ちなみに、私が一番好きなのは、博多の台所「柳橋連合市場」の中にある「蛸松月(たこしょうげつ)」さんの水無月です。モッチリとした食感は癖になります。生産量などの都合もあるのでしょうが、百貨店などには入らない博多水無月のお店もありますので、みなさんも探してぜひ、いろいろな博多水無月を食べてみてください。